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リビング&ダイニングに長いカウンターと大きな書棚を作り、パソコンを設置。
家族みんなの情報収集の場にしてしまえば、リビング本来の機能が生きてくる。 そんな山田さんの提案を聞いていると、広い空間に家族のそれぞれが、 インターネットやゲーム、趣味の勉強やクラフトを楽しむ姿が想像されます。 その着想のきっかけは、区切らない昔の住まい方だったそうです。 着想のきっかけは、日本的な間取り。 山田「現代の生活スタイルを検証してみて、この<情報収集のリビング>というコンセプトができたわけですが、そのとき同時に思ったのが、区切る住み方って本来、日本人に合わなかったんじゃないか、と。まあ、何事も一概にはいえませんので、ひとつの仮説として」 ――「確かに昔は、日本の間取りにはプライベートがない、といって嫌がられてましたよね。それで子ども部屋が普及したし、部屋を仕切るのもふすまではなく壁とドアが一般的になったし、狭くても廊下を作りたいし」 山田「じゃあそうやって個室を作って、ここの広さは5畳だ、6畳だ、といってもそれを良しとする基準は何だろう?と思えてきて。面積には限りがあります。広い、あるいは適当だと感じるか、狭いと感じるかは、その空間で過ごす時間の充実度とか、空間の活用度に関係すると思います。デッドスペースが多ければ、無駄に広いだけで結局狭く感じてしまう。そうならない間取りを考えていたら、リビングをフルに活用させて、個人のスペースは最低限でいいのではないか、と」 ――「なにかしたいと思ったら、リビングかダイニングで広げていた、なんてこと多いですよね。子どもも小さいうちはお絵かきやドリルをお母さんの目の届くダイニングやリビングでさせるものですしね」 山田「この絵は先ほどの俯瞰図を横から見たところです。右側の人はカウンターテーブルに向かって座っています。例えば子どもさんがパソコンをしているとしましょう。左はキッチンに立つ親御さん。作業しながら子どもさんの様子を見られます」 ![]() カウンターが向かう部分は、壁にせずサッシにして外への視界の抜けを作る。 壁一面から光を取り込めるようにして外界と一体化。 上部に風通しのための小型の窓を作ると便利。 山田「もう一度、俯瞰図を見て下さい。この絵の真ん中がダイニングテーブル、この手前の広い空間がリビングのスペースです。この部分、ラグにソファを置く、洋スタイルもいいですが、床を一段高くして、35cmぐらいですかね――畳敷きにしてもいいですよ」 ![]() リビングスペースを畳敷きにした場合。 畳敷き部分の座卓とダイニングテーブルを一体化して、広い天板のテーブルを作るのも一考。 ――「このほうが、大きな本を広げたり、年賀状制作の作業にも便利そう。畳はごろごろ寝そべる楽しみがありますよね」 山田「段差にちょっと腰掛けられますし、中を収納スペースにしてもいいですよ」 ――「こういうカタチって雑誌やパンフレットでよく見かけますが、自分が何がしたいか、どう過ごしたいかが分かってくると、その意味や良さがぐんと理解できるようになれたように思います」 山田「そこが大事なんです。『〜したい』という気持ちだけで作っても、家は長持ちしませんよ」 (ワダ) ……次回へ続きます ![]()
08/28 14:00 | 山田雄一の空想空間 |
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