今回の依頼内容を河野さんにお伝えしてから約二週間後。
私(ミヤ)とその他スタッフ(笑)は、弾けそうなぐらいの期待を胸に、河野さんご指定の某所へ向かいました。
果たして、三洋ホームズ建築士・河野剛成さんの「空想住宅」とは……?家の真ん中に、中庭出現!――「家の建て方って、人それぞれだと思うんです。間取りから入る場合もあれば、テーマがはっきりしてる場合とか」河野「それは、もう、十人十色。家族構成や暮らし方によっても違いますね」
――「で、今回の施主さんは、“自然を存分に感じられること”が第一希望。テーマ優先タイプってことですね」河野「ご夫婦で自然散策をするのが好きだと言ってました。ずっと賃貸マンション住まいで、休日は自然を満喫できるのに、平日は自然とほど遠い生活をしているのが不満だったということで。どこにいても、自然を感じられるような家に住もう、というのが長年の夢だったそうです」
――「なるほど〜。具体的な間取りプランはなくても、きっとイメージは、ご夫婦の間に出来上がっていたんでしょうね」河野「そうですね。だから、私も、お話を伺ってすぐ、建物の中心部にコートヤード(中庭)を作ろう!と思いついたんです」
――「家のど真ん中に庭、ですか?!」河野「ここ最近、ガーデニングやLOHASなどの影響で、庭を重視する家づくりを提案することも多くなってきてます。今までの戸建て住宅は、建物メインで庭があまり重視されていなかったんです。建物と庭が分離したような感じですね。だから、庭の存在感をあまり感じられない、十分生かし切れていない、なんていう家もあったと思うんです」
――「それって、もったいない。おうちがステキでも庭がぞんざいに扱われていたら、残念ですよね。印象的な家って、家の中も庭も、住人の愛情が込められているような感じがします」河野「施主さんご夫妻は、庭もあっての家だということでしたから。敷地面積いっぱいに建てた建物の真ん中に、自然空間を作れば、建物と庭の分離という問題点も解消できるし、“自然を取り込んだ家”というテーマを叶えることができるんですよ」
(ミヤ)……次号に続きます