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二つの家族が一つ屋根の下に暮らすと、お付き合いも2倍。
異なる世代や未知の職種の事情に、ちょっと詳しくなれたりします。 今回の二世帯住宅は、親世帯、子世帯とも気兼ねせず、 自分のゲストを存分におもてなしできる家について考えます。 今回お願いしたのは、大和ハウス工業(株)奈良支店の住宅設計課ハウジングデザイナーの中根理さん。 施主の要望と設計士の提案を取り持ちながら、住宅のプロとしてベストな家を企画し、コーディネートするお仕事です。 20年先、30年先の家族のあり方まで見通した提案はとてもリアルで、どれをとっても「そうなんだ!」と気付かされることばかり。 ![]() 近畿大学で造形デザインを専攻。入社後数年間は大和ハウスが手掛けた住宅の巡回点検、リフォーム工事を担当し現職に。入居年数を経た施主の生の声を、一軒一軒聞き歩いた経験を生かし、既製の形や在り方にこだわらず、住む人のライフスタイルに合った提案をプランニングのモットーにしている。2006年、大和ハウスの全国住宅系設計コンペで最優秀賞を受賞。 ――「今回依頼のご家族は、このような構成です。ご両親と息子さん夫婦のコミュニケーションがいいらしく、キッチンや水回り、リビングは共有にしたいというご希望です」 夫(61歳)パート勤務、妻(57歳)会社勤務、長男(33歳)高校教諭、嫁(31歳)専業主婦、孫(2歳) 中根「共有部分が多ければ、一つひとつのスペースをゆったり取れますね」 ――「ところがひとつ、大きな要望がありまして。親戚やお友達に気軽に泊まっていってといえるゲストルームが欲しいとおっしゃってます」 中根「それはいいですね。ゲストルームを用意していると、お付き合いも広がるでしょう」 ――「……なのですが、お泊まりゲストは歓迎だけど実際具合的な場面を想像すると、やはり気兼ねすることがいろいろ出てきます」 中根「でしょうね。共通のお知り合いならともかく、親御さん、または息子さん夫婦、どちらか一方だけのお付き合いの方がいらっしゃったとき、ぎくしゃくしそうですね」 ――「そうです。お嫁さんだって自分の姉弟姉妹、仲の良い従姉妹とか友人を呼びたい。ご両親がどうぞいいですよ、といっても、たとえばリビングでみんないっしょに過ごすのはちょっと気を使う……」 中根「微妙ですね」 ――「反対に親御さんの方のゲストがいらした場合、リビング、ダイニング、キッチンがワンフロアになって動きが丸見えでは、お嫁さんは気が休まらない」 中根「なるほど。お風呂や洗面も一つなら、二世帯とゲストが共有することになりますしね」 ――「そうです、そうです。お泊まりゲストのときは一番気を使う場所です。汚れ物があったり、すぐ物がごちゃごちゃになるし」 中根「親子でも見せたくない部分ってありますものね。人が集いやすくて住みやすい二世帯住宅を考えましょう」 ――「よろしくお願いします」 二世帯同居で水回りはひとつ、親戚、知人の出入りがたくさんあって……よく考えてみたらこれって昔の日本の住まい方です。 プライベートがない、世代間の感覚格差という理由でかつては敬遠されていた住まいの形が、核家族が当たり前になった現代、もう一度見直されています。 プライベートを尊重しつつ、家族それぞれの付き合いを持ち込める家、それは子どものコミュニケーション教育という点だけでなく、大人の社会的好奇心も刺激する環境となるでしょう。 次回から中根さんのプレゼンテーションを伺います。 (ワダ) ……次回へ続きます ![]() * コメント *
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