愛車のオートバイを家の中でも楽しめるようにと提案されたのは、なんとガレージをショールームのようにリビングにくっつけた設計。
間取り図を見ていると、夢が形になっていっそうイメージが広がります。
こんな家ができたなら、ますます人を呼びたくなりそうです。おもてなししやすい間取りとは?―――「ダイニングテーブルは8人掛けですね。かなり広そう」一ッ矢「ご親戚とか親しいお付き合いのお客様が多いというなら、最初から大きいものを置くことをおすすめします。普段からこれだけ広いと便利ですよ。洗濯物の片づけやアイロンがけといった家事はもちろん、持ち帰った仕事や調べ物など広げる作業にも便利です。子どもさんがいらっしゃれば、大きなスケッチブックでのお絵かきも思う存分させられます」
―――「エクステンションテーブルを置いても、広げっぱなしにしてしまいがちですものね」一ッ矢「さらに――平面図を見て下さい――気候の良い時期には、このテーブルをテラスに引っ張り出して、外でホームパーティーもできるんです」
―――「ステキ!気持ちよさそう」一ッ矢「で、中からテラスの眺めもいいんですよ。というのはですね、屋内とテラスの一体感を出すために床の高さを同じにし、パナホームのフルワイドサッシを取り付けます。これは戸袋が外に付いているので、サッシ枠が眺めを妨げることなく窓いっぱいに開けられるものなんです。テラスの上には開閉できるテントを付け、光と風を心地よく楽しめるくつろぎの空間を作ります」
―――「ガーデニングが整ったら、中までオープンカフェ気分ですね。間取り図を見るとダイニングからリビング、テラス、それにガレージまでつながって開放感満点。ただ、最初の依頼にもあったように奥様はコマメな片づけが不得手で、いつもなんとなく散らかっているのが悩みなんだそうです。こんなにオープンでは来客のたびに慌てそう……」一ッ矢「その問題には、リビングとダイニングを仕切るこのスライド扉が活躍します」
―――「ああ、片づくまでお客さまをこのリビングに閉じ込めてしまう……」一ッ矢「う〜ん、そうならないようにですね、この扉、光だけを通す素材なんです」
―――「なるほど!ちらかったダイニングは見えないけど、開放感は保てるわけですね」一ッ矢「そうです。おもてなしの<オープンさ>と住む人の<プライベート>について考えてみました。不意の来客でもっとも気づかうのが、物が散らかっていること。訪問した方も恐縮しますよね。その解消にはプライベートが一切見えないいわゆる応接間に通せばいいのですが、空間的にも気持ちの上でもオープンさはありません。かといって開放して見せる収納というのも実際には限界があります。そこで閉めれば独立した空間になるスライド扉というわけですが、ここで大切なのが光だけを通す素材であるということ。圧迫感が少ないし、コミュニケーションもとれますからね」
―――「ちょっと待ってね〜、とか声をかけながら、落ち着いて片づけられますね」(ワダ)
……次回に続きます