都会のマンション暮らしから、自然あふれる郊外の一戸建てへ。
交通の便良く、暮らしやすそうな町は見つかったけど、寒がりの奥様は朝晩の冷え込みが気になります。自然を満喫する暮らし――「空気のきれいな、自然豊かな土地での暮らしを望みつつも、冬の冷え込みを想像するとちょっと自信がない、という話しが奥様から出ていました」中辻「大阪市内の町中でずっと暮らしていたら、そんな思いが出てくるのかもしれませんね。確かに、主婦は家族の中で一番早く起きるのですから、朝の寒さは辛いかも」
――「それでいて、自然を身近に感じていたい。今までの都会のマンションの快適さに、奈良の豊かな自然をプラスした暮らし、が理想なんです」中辻「ええ、そういう依頼をくんで、家の中心をリビングとつながるガーデンにしました。中庭をコの字型に建物で囲み、すべてガラス扉で仕切って家のどこからも庭が見えるようにします。家屋と庭がつながっている感覚です」
――「気持ちよさそうですね。図面をみると1階はほとんどつながって、庭も含めて1フロアって感覚ですか?」中辻「そうです。このくらい思い切った方が、開放感があるでしょう。庭には12畳ほどのデッキスペースを設け、気候が良ければここがリビングに。パーティーもできますよ。で、その周囲にハーブや草花を育てる場所を作ります」
――「スペースに制約があっても広がりを感じられるような造りですね。これ、庭の前は道路ですけど、ばっちり塀で囲うとせっかくの自然を感じられないような……」中辻「現物を見て頂いたらわかると思いますが、通風性がありながら遠目には内部が見えない構造の、柵状のものです。柵なので風は十分通りますよ。それでいてプライバシーはきちんと保たれます」
――「なるほど、それなら奈良の気持ちいい空気を満喫できますね」中辻「太陽の日差しとかさわやかな風とか、空の見える開放感や、外に出たときにふわっと漂う土や草木の匂いとか、そんな自然の恵みをふんだんに楽しめる家にしました。キーワードはLOHASです」
――「なんだか素敵」中辻「イメージだけではないですよ。冷暖房や通風、断熱性などを考慮し、自然と上手に暮らす快適な構造を考えています」
(ワダ)
……次回へ続きます