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屋上庭園のある家。〈3〉
希望が全部叶えられた間取り図にひと安心。
けれど真っ白なままの屋上庭園のスペースが気になります。
普通の庭のように緑を楽しめるのでしょうか?



屋上でも好みのスタイルでガーデン作り

―――「屋上庭園って、どんな風になるのでしょう?」
栗生澤「はい、ここにイメージスケッチを用意してきました」

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―――「へえ〜、リゾート地のホテルとかカフェみたい。こんなにいろいろ植物を植えられるのですね」
栗生澤「高木や大量の樹木はちょっと無理ですけどね、たいていの草花や2mまでの中木までならいろいろ楽しめますよ。もちろん、ハーブも野菜も育てられます」
―――「水やりとかどうなんですか?乾きやすかったり、一度にできないとか……」
栗生澤「自動灌水システムですから簡単です。人工土壌の下に保水パレットを敷いてましてね、この部分の水量を感知し必要なときに必要なだけ水分を補給します。雨水も利用して貯めておくのでムダがありません。
 屋上庭園――私たちはルーフガーデンと呼んでいますが――は、ロングライフ住宅をコンセプトにしている旭化成ホームズの得意とする技術です。独自に開発した素材を使用して、重量を大幅に軽減しているんですね。だから建物への負荷がかなり少なくなっています」
―――「パンフレットには思ったよりたくさんの種類の植物が紹介されていますね。ムクゲ、シャクナゲ、オリーブ、ツツジ、バラ、アジサイ、コデマリ……知らない花もたくさん。ハーブは料理におなじみなのはほとんど。野菜もトマト、なす、キュウリ……ブルーベリーやラズベリー、果物もある。山椒もいいですね。何を育てたらいいのか、どんなスタイルにするか、ガーデニングの相談もお願いできるんですか?」
栗生澤「もちろんです。スケッチにはありませんが床を芝生にすることもできますし。ガーデンファニチャーやデッキや縁石、腰壁の素材の選び方で、素朴なカントリー調、ロマンチックな洋風、落ち着いた和風などお好みのスタイルにできます」
―――「ホント、パンフレット見たら部屋のインテリアみたいにスタイルはいろいろ。花壇の縁石に古木を使ったりすると、自然の風格みたいなものがでますね。コンクリートやレンガ素材も、時間が経つととてもいい雰囲気」
栗生澤「それと背景がいいんですよ。空に向かう空間は無限大でしょう。美しい山なみの広がる奈良の地なら、ルーフガーデンの魅力はさらに生きてくると思いますよ」
(ワダ)

……次回へ続きます


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05/29 11:00 | 栗生澤治の空想住宅 | CM:0 | TB:0
屋上庭園のある家。〈2〉
テラスも菜園もある広い庭、駐車スペースは2台分、
もちろん住まいも十分な部屋数を……。
希望はどんどん膨らむけど、面積には限りはあります。
けれどそれら全部を叶えてくれるという、旭化成ホームズ(株)の栗生澤さん。
どんな設計図ができあがったのでしょうか。


庭を屋根に載せたら、空も家も広くなった。
―――「限られた面積でたくさんの希望を叶えるため、庭を屋上に作るというお話でしたが……」
栗生澤「はい、こちらがその間取り図です」

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―――「この3階のルーフベランダというのが、屋上庭園になるのですね。駐車スペースは2台分、子ども部屋も書斎も、客間にできる和室もちゃんと作ってくださって」
栗生澤「2階のベランダも広く取ってますから、外の風を楽しめますよ」
―――「屋上に庭……それってビルの建ち並ぶ都心のハナシと思っていました。緑豊かな住宅街に住みながら、わざわざ屋上に緑を植えるなんてちょっと違和感あったのですが」
栗生澤「屋上緑化といえば都心の温暖化対策の話題ばかり取り上げられますが、私は戸建て住宅にもメリットはたくさんあると思います。まず、今回のご依頼のように面積以上のゆったりした空間をお望みなら、ルーフガーデン、つまり屋上庭園にされるのがおすすめですね。屋上に庭を作れば、敷地いっぱいに家屋を建てても、花や緑、外の風も十分楽しめます」
―――「庭を上に載せれば、家屋を広く作れますね」
栗生澤「それになんといっても見晴らしがいいんですよ。普通、庭にはどうしても高い塀が必要でしょう。ルーフガーデンなら道路から中が見えることもありませんし、住宅街なら高い建物がないので上から見下ろされることも起きにくいでしょう。プライベートを守りながら視界をさえぎらず、空が広い。天体観察するなら屋上はぴったりです。それに周辺が自然豊かな環境ならそれがそのまま借景となり、自分の庭以上の広さを感じさせてくれます」
―――「なるほど〜。立地によっては屋上庭園のほうがいい場合もありそうですね」
栗生澤「そうですね、高台にある階段状に切り開かれたところとかね。以前、ちょうどそのような土地のお宅を手掛けたことがあるのですが、その見晴らしの良さを生かすために腰壁に透明のアクリル素材を使いました。通常ならタイル張りや金属製の柵を使いますが、透ける素材で見晴らしのよさを損なわず、空に浮いてる感覚を得られればと思いそのようにしたわけです」
―――「それはステキ!」
栗生澤「そしてもちろん、都心の屋上緑化と同じように省エネもできます。一般的に夏場は室温が4〜5度低下するといわれていますから」
―――「とはいえやっぱり屋根に土を載せるのですから、なにかと制約も多そう。メンテナンスとかどうなんでしょう?」
栗生澤「そこは旭化成ヘーベルハウスの得意とするところです。まずは私の描いたイメージスケッチを見ていただきましょう」
(ワダ)

……次回へ続きます


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05/22 11:00 | 栗生澤治の空想住宅 | CM:0 | TB:0
屋上庭園のある家。〈1〉
限られた敷地で、住空間も庭も十分な広さが欲しい。
話題の屋上庭園なら、そんな望みを難なくクリア。
空にちょっぴり近づくだけで、視界がぐんと広がります。


今回お願いしたのは旭化成ホームズ(株)奈良支店奈良第二営業所の主任設計士、
栗生澤 治さん。
一級建築士の資格をお持ちです。

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1970年東京都生まれ、日本大学理工学部卒業。手掛けた設計は300棟以上。住宅展示場も多数。全国社内設計コンペで4度の入賞を果たす。趣味の海外旅行はリゾート地が多く、ほっと癒されるひとときが設計のインスピレーション源に。愛犬(ゴールデンレトリーバー)の散歩が趣味というほどの大の犬好きで、ペットと暮らす家についてテレビ出演の経験もあり。

――「今回依頼のご家族はこのような構成です。ご主人が化粧品のお仕事、奥様が雑貨の販売をされています」
夫(36歳)会社勤務、妻(34歳)雑貨店勤務、長男(6歳)、次男(4歳)

栗生澤「お子さんは男の子二人なんですね」
――「そうです。最近、上のお子さんが外で見つけた虫を昆虫図鑑で探し出すことと、天体望遠鏡で星を観ることに夢中なんだそうです」
栗生澤「ああ、そういうことが楽しい時期ですねぇ」
――「こちらのご夫妻は、結婚前から休日デートはほとんどピクニックだったというぐらいナチュラル志向派。休日は緑を見ないと休んだ気がしなくて、本当は家でのんびりくつろぎたいけど出掛けてしまうとおっしゃってました。というのも今のお住まいが大阪市内のマンションで、それがまたビルがぎっしり建ち並んでいるという環境なんですね」
栗生澤「緑が見えないわけですね。休日と平日の違いは車の交通量だけという感じでしょうね」
――「それで職場のある大阪市内に通勤しやすく、豊かな自然が残るイーストヒルズ勢野での一戸建て購入を考えていらっしゃいます」
栗生澤「環境はばっちりですね。やはりオンオフの切り替えは徹底的にできたほうがいいでしょう。仕事を良い意味で忘れるくらいの家なら、十分リラックスできるでしょうし、ぐっすり眠れるでしょうし」
――「そこでご夫妻からの希望ですが、家屋も庭もゆったり過ごせる広さが欲しいとのことです。まず建物は子ども部屋は2つでご主人の書斎も欲しい。リビングの他に客間も必要。で、庭は花やハーブはもちろん、ちょっとした野菜作りができる広さを確保したい。ガーデンパーティーもできればうれしいけど、外から見えないようにしたい。駐車場も2台置ける広さが欲しい……と。けど、敷地面積は約45坪。これだけのものをゆったりと作るにはちょっと難しいですよね」
栗生澤「いえいえ、大丈夫ですよ」
――「庭を小さく、駐車場も1台分とか?」
栗生澤「いえいえ、ご要望どおりに。野菜畑もハーブガーデンも作って、テラスも作りましょう。車も2台置けるようにして……庭を家に載っければできますよ」
――「屋上庭園ですか!へえ〜どんな感じになるんでしょう。楽しみにしています。よろしくお願いします」
(ワダ)

……次回へ続きます


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05/15 11:00 | 栗生澤治の空想住宅 | CM:0 | TB:0
宿泊ゲストも歓迎の二世帯住宅〈4〉

動線も収納もアイデア満載の中根さんの提案を聞いていると、
二世帯同居の大家族生活も楽しくやっていけそうな気分。
現代の生活感性に合った二世帯住宅の考え方を伺ってみました。


家族の絆を深める、家のチカラ。
――「二世帯住宅のお仕事って実際いかがですか?家族が多いと意見がまとまりにくいこともありそうですが」
中根「そうですね」
――「どんなところで意見がぶつかるのでしょう?」
中根「いえ、むしろお互い気を遣って言いたいことを抑えてらっしゃるケースが多いですね」
――「ああ、なるほど。遠慮しちゃうんですね」
中根「そう、だから私は個別に打ち合わせをします」
――「親世帯と子世帯、別々に?」
中根「そうです、別々に。どんな風に暮らしたいか、ご希望を細かく伺います」
――「世代が違えば親子といえども価値観に差異はありますからね。快適と感じるものも違う」
中根「新しい家には誰だって希望や理想は持っているはずです。たとえ漠然としたイメージだけであっても。そこを徹底的に聞き出すのです」
――「個別なら本音もいいやすい。そうやって聞き出した意見を、バランス良くまとめる……」
中根「それが私の仕事ですから。家族全員の最大限の満足を目指して描いてゆきます。
 家って構造や素材など、建築物としての上質さはもちろんですが、同時に家族の絆を深めてゆける、そんな包むような優しさのある間取りや機能も必要だと思います」
――「環境の気持ちへの影響って大きいですものね」
中根「それに二世帯住宅ってやがては世代交代する時を迎えるものでしょう。それを踏まえて子世帯は親世帯の気持ちになって間取りを考えると、何を選んでどう決めればいいのかが見えやすくなると思います」
――「なるほど〜、そこまで考えてヒヤリングをされるのですね。将来どんな暮らし方をしているか、未来のことを具体的に想像するのって案外難しいです。私も実際考えてみたら、理想はいろいろあるけど、それって今のことばかり。けれどいろんな一瞬一瞬をつなげた先に未来があるわけで、その両方をイメージしながら今回のプランをご提案いただいたのですね」

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中根「家族にとって嬉しいことがあればもっと楽しく盛り上げ、ブルーな出来事は一人ひとり優しくフォローする、それが家の力だと思っています。日々の絆とその毎日をつなげる絆を宿す家。ですので今回のプランには『絆』とタイトルを付けました」〈了〉
(ワダ)

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05/08 11:00 | 中根理の空想住宅 | CM:0 | TB:0
宿泊ゲストも歓迎の二世帯住宅〈3〉
親世帯、子世帯、そしてゲスト。3つの動線がすっきり決まったところで、
次に気になるのが収納の問題。たとえば、毎日使う靴やバッグ、
そして洗面台のまわりに置かれる化粧品や小物類。
これらはしまい込むのではなく、
いつもすぐ取り出せるところに置いておきたいものです。
けれど家族全員がそれをしてしまうと収拾がつかなくなって大変!
今回は、日常よく使うこまごました物の収納に的を絞って伺います。


家事が楽しくなる収納ユニットとサニタリー空間
――「二世帯同居で家族が多くなると、その分物は多くなり収納にはなにかと工夫が必要です。洋服タンス的なウォークインクローゼットや、買い置き品、季節物の収納庫も大切な問題ですが、今回は特に日常よく使うものの収納についてのアイデアをお願いしておりました」
中根「はい、そうですね。毎日使うものは結局すぐ取り出せる場所に出しっぱなしになりますよね。その筆頭が靴。家族が多いと玄関はいつもなんとなく散らかりがちではないでしょうか」
――「下駄箱もすぐ満杯になってしまって、シューズラックを置いたりしますが、狭くなるし見た目にもきれいじゃない……」
中根「そう、玄関ってそれだけじゃないでしょう。旅行から帰ったばかりのトランクやゴルフバッグも置きませんか」
――「置きます。それで、落ち着いたら片づけるとか言って、何日もそのままに……」
中根「ありがちでしょう?なのでいっそ玄関を来客用と収納が付いた家族用に分けてしまってはいかがでしょう?」
――「それはいいですね!家族用の通用口だから気にせず置けますね。下駄箱とは別にラックや洋服掛けもあれば、花粉症の季節はコートをいったんここに掛けておけばいいし」

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中根「このシューズクロークのアイデアは、実はアメニティプロデューサーの近藤典子さんと大和ハウスのコラボレーションによるものです。靴の他にも服、食品、日用品などがあり、収納は使う場所に設けるというというのが基本的な考え方。すぐ取り出して、すぐ片づける。これならいつもすっきり暮らせます」
――「なるほど〜(パンフレットを見る)……さすが、どれもこういうのが欲しかった!という収納ですね。アイデアの面白さにひかれます」
中根「物が多い場所ということでは、洗濯・洗面・脱衣場のサニタリースペースもそうですね」
――「できる限り家で洗濯しようとしたり、汚れの種類に合わせて洗剤を買いそろえると結構な数になって、それが母親世代にとってはよけい非効率的に見えるようです。シャンプーや入浴剤も、気分に合わせて香りを選ぶため何種類かあるし。スキンケアコスメやヘアケア剤に至っては、家族みんな専用の物を持つでしょう。あとタオルにドライヤーに……」
中根「そうそう、暮らしの中ではとても大切な場所ですね。今回のプランでは宿泊ゲストの利用も考慮して、思い切って約3畳分の面積をとってみました」
――「それは広い!」
中根「洗面台は混雑しないように2つ設置。一つを手洗い洗濯に便利な大きめシンクにするのもいいですね。そして洗濯機や洗剤、たらいなどの備品、タオルや下着などは専用のクローゼットに入れてしまいます。扉を締めればすっきり片づきます。またこの3畳という広さは、万一介護が必要になったときの備えにもなるんですよ」
――「……!ああ、そこまで考えていませんでした!!そうですね、ゼッタイないとは言い切れないですものね」
中根「そして窓の外には坪庭を設け、緑が見えて、風の通る清々しい空間にしました。水回りに見える緑ってキレイでしょう」
――「目に付かない場所が快適だと、気持ちにもゆとりができそうです」
(ワダ)

……次回へ続きます


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05/01 11:00 | 中根理の空想住宅 | CM:0 | TB:0
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