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環境共生の家〈2〉
都会のマンション暮らしから、自然あふれる郊外の一戸建てへ。
交通の便良く、暮らしやすそうな町は見つかったけど、寒がりの奥様は朝晩の冷え込みが気になります。


自然を満喫する暮らし
――「空気のきれいな、自然豊かな土地での暮らしを望みつつも、冬の冷え込みを想像するとちょっと自信がない、という話しが奥様から出ていました」
中辻「大阪市内の町中でずっと暮らしていたら、そんな思いが出てくるのかもしれませんね。確かに、主婦は家族の中で一番早く起きるのですから、朝の寒さは辛いかも」
――「それでいて、自然を身近に感じていたい。今までの都会のマンションの快適さに、奈良の豊かな自然をプラスした暮らし、が理想なんです」
中辻「ええ、そういう依頼をくんで、家の中心をリビングとつながるガーデンにしました。中庭をコの字型に建物で囲み、すべてガラス扉で仕切って家のどこからも庭が見えるようにします。家屋と庭がつながっている感覚です」

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――「気持ちよさそうですね。図面をみると1階はほとんどつながって、庭も含めて1フロアって感覚ですか?」
中辻「そうです。このくらい思い切った方が、開放感があるでしょう。庭には12畳ほどのデッキスペースを設け、気候が良ければここがリビングに。パーティーもできますよ。で、その周囲にハーブや草花を育てる場所を作ります」
――「スペースに制約があっても広がりを感じられるような造りですね。これ、庭の前は道路ですけど、ばっちり塀で囲うとせっかくの自然を感じられないような……」
中辻「現物を見て頂いたらわかると思いますが、通風性がありながら遠目には内部が見えない構造の、柵状のものです。柵なので風は十分通りますよ。それでいてプライバシーはきちんと保たれます」
――「なるほど、それなら奈良の気持ちいい空気を満喫できますね」
中辻「太陽の日差しとかさわやかな風とか、空の見える開放感や、外に出たときにふわっと漂う土や草木の匂いとか、そんな自然の恵みをふんだんに楽しめる家にしました。キーワードはLOHASです」
――「なんだか素敵」
中辻「イメージだけではないですよ。冷暖房や通風、断熱性などを考慮し、自然と上手に暮らす快適な構造を考えています」
(ワダ)

……次回へ続きます


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01/30 11:35 | 中辻佳一の空想住宅 | CM:0 | TB:0
環境共生の家〈1〉
車やビルの多い都会の住まいを離れ、山の見える自然豊かな土地で暮らす。
広い青空に白い雲と緑が映え、風さわやか。夜空は星もいっぱいで……。
けれどちょっと気になるのが、寒い時期の寒暖差。
一年中空気のぬるんだ町の暮らしが長いと、
冷たい朝一番の洗面所など想像するだけで億劫です。
自然のいいところだけを取り入れて、快適に暮らす、そんな住まいの相談です。


今回お願いしたのは、セキスイハイム阪奈(株)デザイン室の中辻佳一さん。 
一級建築士でありインテリアコーディネーターの資格もお持ちです。

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1969年生まれの大阪府出身、神戸大学工学部卒業。在学中は体育会アメリカンフットボール部に所属。趣味は読書、スケッチ、スポーツ、そして仕事。設計を手掛けた住宅は300棟以上。2003年度の全国セキスイプランニング&デザインコンテストでは、最優秀賞を受賞されました。中辻さんの作品は奈良デシオ展示場、奈良ドマーニ展示場で見られます。

――「今回依頼のご家族は、広告会社にお勤めのご主人と、グラフィックデザイナーの奥様、こんど小学校4年に進級する長男さんの3人です」
中辻「愛車がシボレーの4WDですか。ご夫婦で北欧スタイルのインテリアがお好みで」
――「そうです、だから自然を取り込んだ暮らし、というリクエストにもつながるんでしょうね。ただお二人とも大阪市内の町中育ちで、ご主人はいいとしても奥様が寒さにめっぽう弱いのだそうです。郊外での暮らしは初めてのことになり、朝一番の起き抜けとか冬の家事とか考えたらちょっとゆううつと」
中辻「冷えない家にすればいいんですよ」
――「それと、夏のクーラーもダメなんだそうです。体がだるくなって仕方ない、と。特に就寝時の冷房がこたえると言ってました」
中辻「そういう女性の方、多いですよね。じゃあ夏は涼しい家にすればいいんですよ」
――「冬冷えにくく、夏涼しい家ですか。理想ですね。でも経費のかかるのはナシですよ。奥様は息子さんの中学受験のこともあって、引っ越しを機に退職するのだそうです。でも完全にやめるのは淋しいし少しは自由にできる収入も欲しいから家で仕事をしようと。1日中家にいることになるからできる限り快適にしたい、けどその分、光熱費とかかかるんだろうなぁといってました」
中辻「光熱費は大きな問題ですよね。私たちもその点、十分考えてますから。で、奥様は勤めを辞めて暮らしががらっと変わるわけですね。だったらお友達が気軽に訪ねられるムードにしておくことも念頭に入れておきましょう」
――「なるほど、ご主人は通勤路が変わるだけで外とのつながりはそのまま。女性が勤めを辞めて家にいるとなると、よほど意識しておかないと出会う人は限られてきますよね」

環境は変えたいけど、今の暮らしの快適さは無くしたくない。そしてもっと心地いい住まいが欲しい。そんな、依頼家族の希望を中辻さんに伝えました。
大和の自然と都会の便利さを備えた場所に、おしゃれで快適な住まい――。三郷町は自然にあふれ、かつ大阪市内中心部へも1時間とかかりません。イーストヒルズ勢野の最寄り駅から大阪駅まで最短所要時間は約31分。立地としてはぴったりです。そこに理想の家が建ったなら……。
さてどんなプランが出てくるか、次回は、中辻さんのプレゼンテーションを伺います。
(ワダ)

……次回に続きます

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01/23 12:30 | 中辻佳一の空想住宅 | CM:0 | TB:0
家族とともに、変化する家〈4〉
やっぱり、一番気になるのは、部屋の仕切り方。
どれぐらい仕切れるのか、どんな風に仕切るのか。
将来を考える上でも、大きな問題です。



なんと1LDKが、6LDKに!
―――「家の構造は頑丈に、内部は作り込みすぎずに。これが、今回の空想住宅を語る上でのキーフレーズですが、実際、間取りってどうなってるんでしょう?」
久保田「今の段階では、1LDKです」
―――「えっ?1LDK。それは、あまりにも部屋数が少なすぎるのでは?」
久保田「言葉にすると、部屋数が少ないと思われるかもしれないですね。でも、今現在は、ふたり家族。部屋数が少なくても生活に支障をきたさないのでは?と思ったんです。そこで思いついたのが、『1LDKの戸建て』。1階のリビング・ダイニング・キッチンや水回り、2階のトイレ以外は、フレキシブルに作り替えができるような間取りにしています」
―――「なるほど〜。じっくり聞いたら、すごく納得しちゃいました」
久保田「子どもが生まれたり、子どもに兄弟ができたり、年老いたご両親と同居したり、これから数十年暮らしていれば、さまざまな状況に直面して、変化を強いられることもあるでしょう。そんな時に素早く対応できるよう、2階スペースは、あえて壁を外したんです。可動式の壁で個室を作ることができるようにしたので、最大で5部屋に区切れますよ」
―――「6LDKまで対応可能ってことですね」
久保田「はい。部屋数を増やした場合にそれぞれの部屋の広さをできるだけ広く確保したいと考えたから、家の中央に階段を据えて、廊下スペースを少なくしています」

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―――「これなら、家族が増えても、物があふれても、悩まないでよさそう。今なら、広い2階でホームパーティーをする、なんてのもありですね」
久保田「ええ。庭もはじめから、緑が豊かなわけではありません。でも、おふたりの好きな樹や花を植えて、成長を見守るのもいいと思うんです」
―――「家の中も、外も、自分たちの手で、自分たちだけの家へと近づけていくってワケですね」
久保田「玄関に、リビング・ダイニング・キッチン、浴室や洗面室、トイレ、さらに主寝室や和洋室があって、バルコニーが付いている、というのが従来の戸建ての定型。でも、お客様の家族構成や職業、生活への価値観によって、求める家は違います。おふたりの個性があふれる家作りのお手伝いができたら、と思っています」〈了〉
(ミヤ)

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01/16 12:41 | 久保田周平の空想住宅 | CM:0 | TB:0
家族とともに、変化する家〈3〉
結婚生活のスタートとともに、暮らし始めるということは、
多分、これから数十年は住む家になる、ということ。
家の中はもちろん、使用素材などハード面も気になります。


長く住むから、頑丈さが欲しい
―――「結婚と同時に家を購入するということは、おそらくずっとその家に住み続けよう、と考えているはず。家の歴史イコール家族の歴史だなと思います」
久保田「ええ。家の内部は、家族の要望に応じて変化できるように、“作り込みすぎない”をキーワードにしました。現時点では、2人家族なので、“1LDKの戸建て”ですが、3LDKにも6LDKにもなります。子供が生まれたら子供部屋を作る、あふれてきた物を一カ所にまとめたいから収納室を設ける、といったように」

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―――「あぁ、それはいいですね。増えていく収納とか成長する子供のことを考えると、理想の家って、その時々で変わっていくんですよ」
久保田「長く住もうと考えるなら、ハード面を重視する方がいいでしょうね。強度や耐性に優れているのは必須条件。外壁には、当社独自の外壁材専用コンクリート“ダインコンクリート”を使いました。これは、コンクリートの中でもっとも強度が高く、耐火性や耐水性、耐久性にもすぐれているんです。」

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―――「家のベースがしっかりしているのって、すごく安心感がある。インテリアのことや家具のことは、好みで決められるけど、構造の素材などは、やっぱり素人ではわからない部分もあるんです、正直言って」
久保田「何でも質問してくれていいですよ。家を包むベースの部分をきちんとして、安心感を与えるのも私たち設計士の役割なんですから」
―――「頼もし〜い。こんな風に言っていただくと、何でも相談できるし、任せても大丈夫!って信頼できます。家を造る時って、建築士さんと何でも話せる関係になっているか、も大事な条件だなぁとつくづく感じます」
(ミヤ)

……次回に続きます。

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01/09 13:36 | 久保田周平の空想住宅 | CM:0 | TB:0
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