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家族と暮らす家で、自分だけの時間は満喫できる?〈2〉
自分も、家族も、楽しく過ごせる家造りって?
第1回目は、専用のシアタールームが欲しい、という夫編。
小さいけれど、自分の城って感じでうらやましい!


ポイントは、部屋の形、収納力、光
――「新しい家に住む時って、いろんな夢が膨らみますよね。リビングはこうしよう、キッチンは、バスルームは、って。自分の持ち家なら、なおさら。趣味の部屋だって、充実させたいと思います」
川瀬「そうですね。今回の施主さんのご主人は、大の映画好きで。絶対、シアタールームが欲しいということでした」
――「学生時代からコツコツ貯めていたDVDやビデオ、サントラCDもすごい量だったとか」
川瀬「ええ。以前住んでいたマンションでは、収納場所に困って、近くの収納スペースを借りていたらしいんです。だから、まず、収納空間をしっかり確保することが課題でした」
――「じゃ、かなり広い部屋になりますよね?」
川瀬「いえ。6畳です」
――「だ、大丈夫なんですか?なんか、狭苦しいイメージ」
川瀬「面積だけ聞くと、広くないと思うかもしれませんが、天井を高くして、部屋の形を長方形にしたので、実面積よりも広く感じます。実は、長方形ってシアタールームに適してるんです」
――「スクリーンから離れて見れるから?」
川瀬「それもそうですが、音を楽しむために。正方形では音が散らばってしまうんですよ」
――「あぁ、そういえば、映画館って長方形ですね。なるほど〜。で、一番の難問の収納はどうするんですか?」
川瀬「壁付け収納です。しまい込む収納は、部屋を狭くするんです。DVDやCDのパッケージの中には、スタイリッシュなデザインのものも多い。これをディスプレイとしても活用したら、いいと考えたんです」
――「好きなDVDをここに置くと、見せる演出になる!いいですね」

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川瀬「そう、ディスプレイ式収納です。材料のアクリルパネルはホームセンターなどで、気軽に買えますよ。ビデオ用には、専用の引き出しを作りました。この引き出しを重ねると、相当数のビデオやDVDを収納でき、統一感もあるので、部屋もすっきりします」
――「それはいいです。趣味ってこだわって、とことんと追求すると、モノが増えていくんですよね。これなら、ごちゃごちゃしてないし、映画館にいるみたいな気分を味わえそう」
川瀬「あと、忘れてはいけないのが光のバランス。画面の正面に光が来ないように天井からダウンライト、画面両サイドのフロントに照明器具を置くのがポイントです」
――「うわぁ、いい感じ。ちょっとしたポイントを押さえれば、完成度の高い部屋になる。目からウロコが落ちまくりのお話でした!」
(ミヤ)

……次回へ続きます

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11/28 10:00 | 川瀬登久の空想住宅 | CM:0 | TB:0
家族と暮らす家で、自分だけの時間は満喫できる?〈1〉
結婚したら、子どもが生まれたら、自分の趣味を楽しむ時間がなくなった!
私(ミヤ)の周りには、そんな風に嘆く人が多いのですが…。
今回は、そんな嘆きを解消したいというご家族からのオーダー。


今回、登場していただいた川瀬登久さんは、三井ホームデザイン研究所第2建築設計グループ関西設計室のチーフデザイナー。

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1985年に、三井ホーム株式会社大阪支店入社以来、注文住宅や建て売り住宅、モデルハウス、商業施設などの設計を手掛ける1級建築士です。
'89年、'97年、'01年には社内コンペにて、入選。
ここ数年間は、年間平均14棟の注文住宅を設計しているとのこと。
ご自身が設計を手がけた住宅のご家族と、交流が続くこともあり、しばしばお宅に招かれることもあるとか。
この空想住宅でご提案いただいた家について話す時も、真剣そのもの。
家づくりに向き合う真摯な姿勢が、多くの施主さんの心をつかむのだろうな〜と感じました。

――「今回の依頼主は、30代のご夫婦とお子様二人の4人家族です」
川瀬「ずっと賃貸で暮らしてきたけれど、子どものこと、将来のことを考えて家を購入しようと思う年代層ですね。この年齢って、仕事や家事、育児などですごく忙しいんです、人生の中で。だから、自分の城と呼べる空間が欲しいと思うんですよ」
――「依頼主のご夫婦も、“趣味を楽しめる空間を充実させたい”と言ってます」
川瀬「映画好きのご主人と、料理が得意の奥様ですね。近頃は、AV機器も高品質のものが多数販売されていて、シアタールームの充実度も以前に比べると、格段にアップしました。キッチンもプロ顔負けのアイテムが増えてます。その辺りは、僕たちプロも研究していますし、こだわりの強い施主さんになると、自ら調べて、この機材を使ってと言われることもあります」
――「へぇ〜。自分が納得したものが置いてある部屋で過ごすのって、それだけで気分がいいですよね。家族ができると、自分の時間ってなかなか持てないと思いますが、限られた時間であっても、自分だけの空間に、こだわりのものが溢れていれば、ホッとした気分になれると思います」
川瀬「とは言え、お子様も、そろそろ思春期だし、家族での会話も大事になってきますよ。その辺りのことも配慮しながら、設計しなくては。いくら、設計上、ステキな家でも、家族がバラバラだと、それはいい家とは言えません」
――「本当にそうですね。川瀬さんの空想住宅、どんな風に仕上がるか、楽しみにしてます!」

というわけで、今回の依頼をまとめてみました。
次回からは、このオーダーに応えた家づくりプランを紹介します!
●家族構成:夫(38歳)食品メーカー勤務、妻(36歳)専業主婦、長女(13歳)中学生、長男(8歳)小学生
●家族のプロフィール:大阪府南部の賃貸マンションに住んでいたが、子どもに良い環境を、と自然と歴史に囲まれた勢野に戸建てを希望。夫は映画好きでオーディオマニア。現在の賃貸生活では、年々増加するビデオテープやDVDの収納場所にも困っているという状況。妻は、得意の料理の腕を生かし、主婦友達を招いて、料理レッスンをすることも。
●住まいの希望:隣近所に気兼ねなく、大音量で、心ゆくまで映画や音楽を楽しみたいというのが夫の希望。妻の方も料理レッスンをゆったりとしたキッチンで行いたい。賃貸マンションのキッチンではせいぜい3人を招くのが限度。使いやすいキッチンと数々のハーブ類を地植したイングリッシュガーデン風の庭が欲しい。また、思春期に差し掛かった子どもたちとの会話も絶えることなく、家族としてコミュニケーションをはかりやすい工夫を家の中に取り込みたい。
(ミヤ)

……次回へ続きます

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11/21 10:00 | 川瀬登久の空想住宅 | CM:0 | TB:0
四季を取り入れた家〈4〉
近頃よく耳にする、目にする「中庭のある家」の暮らし方を、建築士・河野さんの目線から、熱く語っていただいた前回。
シリーズ最終回となる今回も、タメになる話がいっぱいです!


閉鎖的なのに、開放的な家
――「でも、こんなに開放感がある家って、隣近所の視線が集まりそうなんですけど…」
河野「敷地面積いっぱいに建物を建てていますが、隣家に接している面には、ブラインドウォール(可変性のある壁)を設置します。見られたくない時は、これを閉じれば、プライバシーを確保できますよ。光や風の調節も、これでできるようになっています」
――「ブラインドウォール、はじめて聞いたけど、便利ですね」
河野「外とのつながりを感じられる、というと、壁が少なかったり、窓が大きく開いていたり、を想像しがちですが、これなら、壁を作るのも、取り払うのも、瞬時で自由自在でしょ。部屋の窓も全面ガラスにしているから、外から見れば、閉じられた空間なのに、家の中は開放的で快適、なんてことが実現するんですよ」
――「家の中の気配を悟られにくいから、防犯にも役立ちそうです」
河野「そうですね、施主さんご一家のように、共働きで平日の昼間は無人という状態でも、安心感があるかもしれませんね」

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――「家族にとっては開放的な家で、他人にとっては閉鎖的な住空間。住みやすいから、家で過ごす時間が長くなりそう。自然との一体感を味わえることはもちろん、毎日の暮らしが潤いあるものに変化するんじゃないでしょうか」
河野「もともと、人は、暑さや寒さなど自然が生み出す現象を、肌で受け止めて、暮らしを営んできた生き物。人が本来持っている暮らし方を取り戻せる、そんな家になってくれたらいいなと思っています」〈了〉
(ミヤ)

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11/14 10:00 | 河野剛成の空想住宅 | CM:0 | TB:0
四季を取り入れた家〈3〉
前回、いきなり、「家の真ん中に庭を作る」と宣言された河野さん。なかなか、フムフムなお話に、中庭付き住宅のステキな暮らしが浮かんできました。

ウチだったり、ソトだったり
――「さて、家の真ん中に庭を作る、ということですが、実際にはどのようなものになるんでしょう?」
河野「中庭に面した部屋の窓を全面ガラスにします。部屋の中まで光が十分入るし、外との隔たりも感じにくいんです」
――「家の中にいても、家の外で過ごしているような感覚になるかもしれませんね」
河野「そう。それが狙いです。中庭は、言ってみれば、“内と外のあいまいな場所”なんです。一応、中『庭』と言ってますが、壁や窓に囲まれた空間なので、家の中の空間と、とらえることもできるようにしました」
――「具体的には、どんな過ごし方ができるんですか?」
河野「それは、ご家族の好きなように、と言いたいのですが、いろんな演出を楽しめる空間としての可能性を持っていますよ」

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――「いろんな演出って?」
河野「例えば、四季に応じて使い方を変えるのもいいんです。春には桜の花を大きな器に入れて、花見を楽しんだり、夏は床面に敷き詰めていた板を取り外して、湯浴みをしたり、秋には季節の食材を使ったホームパーティーをしたり、温かいブランケットに体を包んで、冬の星空を眺めたり……」
――「いいですね、家族はもちろん、友人を招くのもあり、ですね」
河野「半外階段で、2階のテラスバルコニーやルーフバルコニーに行って、中庭の緑を眺めつつ、3時のお茶をする。それも、日常的な楽しみの一案です」
――「家の外でも、中でも、とにかく、家中のいろんな場所で、自然を感じられるのがいい。こんな家で暮らせば、五感が冴えそうです」
(ミヤ)

……次号に続きます
11/07 00:22 | 河野剛成の空想住宅 | CM:2 | TB:0
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