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ギャラリーのある家〈4〉
ショールームのようなガレージスペース、オープンカフェみたいなダイニング、見せたくないものは隠して、けれど開放感も損なわない間仕切り扉。
1階ではおもてなしをテーマに素敵なアイデアを提案して下った設計士の一ッ矢さん。
2階も、そして外観も、わくわくするような仕掛けが工夫されています。


回転扉で隠れ家?
―――「2階の間取りはどうなっていますか?」
一ッ矢「寝室とウォークインクローゼット、将来お子さんができたときのための子ども部屋――ここには可動式の収納棚を設置しています。これを間仕切りにして2つに分けることもできるんです。それと、もう一つのご趣味である音楽の部屋。防音壁にすれば、演奏もステレオの音も気になりませんよ」
―――「楽器の練習って、ついつい夜中に熱中しがちなんですよね。……で、ちょっと気になってたのですけど、ウォークインクローゼットの奥に『Library』って……しかも、この扉は回転式?」
一ッ矢「まあ、男の隠れ家ってところですね。机と収納棚だけの」
―――「あら、防音ルームもあるし、隠れなくてもいいのでは?」
一ッ矢「あはは、まあまあ、これもちょっとした遊びですよ。この回転扉、クローゼット側は鏡なんです。扉とはわからない」
―――「へえ、なんかドラマっぽい。それにクローゼットの奥というのが、またなんかヒミツめいてて。そうですねぇ、子どもの頃はお納戸の中とか押し入れにこんな感覚の空間を作って遊んでました」
一ッ矢「気持ちはそんなところです。もちろん、奥様のスペースであってもいいんですよ」

白いキューブ型の外観。
―――「1階、2階ともとってもカッコいい間取りですね。外観はどんな感じですか?」
一ッ矢「バイクがインテリアという大胆な間取りですから、外観もそれに合わせてクールに決めたいと思い……私のイメージは断然、白い箱型。ほんのり光沢のきいた正方形のタイルを全面に使います。敷地を境界する塀も同じ素材。シンプルで直線的なデザインはきっと目をひくと思いますよ。素材の質感もいいので、都会的なモダンさと住宅街に調和する温もりを満たしたおしゃれな家になるでしょうね」

20070313125633.jpg

―――「素敵!真っ白のキューブ型の家なんてとってもカッコいい!けど、白は雨のシミとかですぐ汚れてしまいそう。メンテナンスの費用も考えると……」
一ッ矢「白というと汚れや変色を気にされる方が多いですが、パナホーム独自の外壁素材キラテックならその心配がないんです。付着した汚れを光が分解し雨が流すという自浄力があるので、いつまでもきれいなままです」
―――「便利な技術ですねぇ。色や質感、タイルの形もいろいろで……」
一ッ矢「それにセルフクリーニング力に加えて、大気中の窒素酸化物質を分解するというエコ効果もあります」
―――「世の中のものみんな、こんな、環境にいい素材になればいいですね」
一ッ矢「これからはこのような考え方が進んでゆくでしょう、共生とか双方向とか……。そんな意味では家づくりを考えるときも、住まう人の快適さにプラスして、コミュニケーション――快適なおもてなしも備えておきたいですね。アトリエ感覚のリビングとか、広めのダイニング、お客様のウエイティングスペースなど、人が集いやすい家は日常をもっと心豊かなものにしてくれるでしょう」〈了〉
(ワダ)

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03/13 12:59 | 一ッ矢善正の空想住宅 | CM:0 | TB:0
ギャラリーのある家〈3〉
愛車のオートバイを家の中でも楽しめるようにと提案されたのは、なんとガレージをショールームのようにリビングにくっつけた設計。
間取り図を見ていると、夢が形になっていっそうイメージが広がります。
こんな家ができたなら、ますます人を呼びたくなりそうです。


おもてなししやすい間取りとは?
―――「ダイニングテーブルは8人掛けですね。かなり広そう」
一ッ矢「ご親戚とか親しいお付き合いのお客様が多いというなら、最初から大きいものを置くことをおすすめします。普段からこれだけ広いと便利ですよ。洗濯物の片づけやアイロンがけといった家事はもちろん、持ち帰った仕事や調べ物など広げる作業にも便利です。子どもさんがいらっしゃれば、大きなスケッチブックでのお絵かきも思う存分させられます」
―――「エクステンションテーブルを置いても、広げっぱなしにしてしまいがちですものね」
一ッ矢「さらに――平面図を見て下さい――気候の良い時期には、このテーブルをテラスに引っ張り出して、外でホームパーティーもできるんです」

20070313125615.jpg

―――「ステキ!気持ちよさそう」
一ッ矢「で、中からテラスの眺めもいいんですよ。というのはですね、屋内とテラスの一体感を出すために床の高さを同じにし、パナホームのフルワイドサッシを取り付けます。これは戸袋が外に付いているので、サッシ枠が眺めを妨げることなく窓いっぱいに開けられるものなんです。テラスの上には開閉できるテントを付け、光と風を心地よく楽しめるくつろぎの空間を作ります」
―――「ガーデニングが整ったら、中までオープンカフェ気分ですね。間取り図を見るとダイニングからリビング、テラス、それにガレージまでつながって開放感満点。ただ、最初の依頼にもあったように奥様はコマメな片づけが不得手で、いつもなんとなく散らかっているのが悩みなんだそうです。こんなにオープンでは来客のたびに慌てそう……」
一ッ矢「その問題には、リビングとダイニングを仕切るこのスライド扉が活躍します」
―――「ああ、片づくまでお客さまをこのリビングに閉じ込めてしまう……」
一ッ矢「う〜ん、そうならないようにですね、この扉、光だけを通す素材なんです」
―――「なるほど!ちらかったダイニングは見えないけど、開放感は保てるわけですね」
一ッ矢「そうです。おもてなしの<オープンさ>と住む人の<プライベート>について考えてみました。不意の来客でもっとも気づかうのが、物が散らかっていること。訪問した方も恐縮しますよね。その解消にはプライベートが一切見えないいわゆる応接間に通せばいいのですが、空間的にも気持ちの上でもオープンさはありません。かといって開放して見せる収納というのも実際には限界があります。そこで閉めれば独立した空間になるスライド扉というわけですが、ここで大切なのが光だけを通す素材であるということ。圧迫感が少ないし、コミュニケーションもとれますからね」
―――「ちょっと待ってね〜、とか声をかけながら、落ち着いて片づけられますね」
(ワダ)

……次回に続きます


せやバナー

03/06 11:00 | 一ッ矢善正の空想住宅 | CM:0 | TB:0
ギャラリーのある家〈2〉
夫婦でツーリングが趣味、プライベートな時間は来客が多く、奥様は料理は好きだけど整理整頓が苦手。いつも散らかっているのが慢性的な悩みなのだそうです。
そんな状況を聞いてパナホームの設計士、一ッ矢さんが提案してくれたのは……?


愛車をリビングのインテリアに!
一ッ矢「大型バイクのご趣味を満喫するのに、こんな住まいはいかがでしょう?」

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―――「わあ〜、ガレージがガラス張りになってショールームみたい!」
一ッ矢「でしょ?これくらい遊ぶのもいいですよ。愛車をインテリアにしてしまおうという設計です」
―――「とはいえ、いつもショールームみたいにきれいに保てればいいですけど、オートバイですからねえ……ダイニングにも面してるし、食卓とオートバイの組み合わせは何とも……」
一ッ矢「ロールカーテンとかブラインドは付けますよ。けれど隠さなくても清潔感を演出する工夫がちゃんとあるんです」
―――「収納ですか?」
一ッ矢「もちろん作りつけの収納はこの壁面全体に。ポイントはこの吹き抜け天井です」
―――「ああ、なるほど。天井が高いとゆったり見えますものね。狭い箱型空間では、せっかくの魅力も引き立ちませんよね」
一ッ矢「それに採光です。ガレージの天井部分は屋根まで吹き抜けになって、2階の外壁の窓と屋根に付けたトップライトから自然光を取り入れます。上から差し込む光が空間を広く見せてくれますし、換気の効果も高めてくれるんです」
―――「へえ〜、断面図を見るとこのガレージの上の窓から入る光は、リビングやダイニングまで届くんですね」
一ッ矢「そして内装も照明も室内感覚でデザインします。さっき言った壁面収納に工具類は全部入れて、ライダーズスーツとかヘルメットは専用ラックなどを作って見せる収納に。床もコンクリートむき出しにせず、汚れても目立たないタイル床にします。照明も作業のしやすさと磨き上げたバイクが映えるよう両立させます」
―――「ホントにショールームみたい!」
一ッ矢「ますます磨きたくなるんじゃないでしょうか」
―――「このアイデアって愛車のガレージだけでなく、ここでなにかオブジェ製作とか日曜大工とかも楽しめそう。生活空間のすぐそばっていうのがいいですね」
(ワダ)

……次回へ続きます


せやバナー
02/27 11:58 | 一ッ矢善正の空想住宅 | CM:0 | TB:0
ギャラリーのある家〈1〉
オートバイが大好きで毎日だって乗りたいくらいだけど、休日しか乗れない。
だからふだんはいつも目の届くところに置いて眺めておきたい――。
そんな声に応えて提案されたのが、家の中にショールームのようなギャラリースペースを作ってしまおう!という遊び心いっぱいの間取り。
日常に趣味の刺激をもたらす、シンプルだけどとっても贅沢な住まいです。


今回お願いしたのは、パナホーム(株)奈良支社設計部の一ッ矢善正さん。
2級建築士のほか福祉住環境コーディネーター3級の資格も取得し、人をいたわる優しい住まい作りに取り組まれています。

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1973年京都府生まれ、摂南大学工学部建築学科卒業。入社後インテリアデザインを経てて、現在の建物設計・外構設計へ。インテリアデザイン、設計併せて手掛けた住宅は350棟以上。作品は八木展示場と田原本展示場で見られます。趣味は建築の見学を兼ねたドライブ。大の植物好きで家の中は観葉植物でいっぱいなのだそうです。

―――「今回依頼のご家族は、会社勤務の30代のカップル、お子さんはいません。ご夫婦でオートバイが趣味。まとまった休みができるとツーリングに出掛けるそうです」
一ッ矢「いいですね。私も休日は車で遠出しますよ。いい建築を観るために」
―――「バイクは1400ccと1100cc、750cc、あと通勤用のスクーターが2台。それと、ご主人が音楽が趣味でCDとそれに本が常時6畳の部屋を占拠してるくらいあるのだそうです。加えてギターのコレクションも数本。奥様はバイク以外、特に趣味はないということでしたが、よくよく聞けば料理が好きなんだそうですね。近所に住む姉弟とかご主人のバンド仲間とか、来客があるとすぐにちょこちょこっと作って宴会になってしまうそうです」
一ッ矢「奥様は仕事をされてて、休日はツーリングを楽しんで、来客もしょっちゅうあって、となるとけっこう忙しいんじゃないですかね」
―――「そうみたいです。料理は好きだけど掃除、というより、片づけ、整理整頓が苦手。やりだしたら大々的になって、日常のこまめなお片づけができない……と」
一ッ矢「そうおっしゃる方、多いですよ。家事でも得手不得手、好きなものと億劫な分野があるでしょうね」
―――「依頼者からの設計の希望は、今、オートバイは住まいから離れたところにあるガレージに置いてるのでメンテナンスに不便、とにかく思い立ったときにバイクを触れるようガレージと整備のスペースを確保したいとのことです。それとCDと本の収納スペースも」
一ッ矢「わかりました。来客が多いのに整理整頓が苦手という問題も解決できたらいいですね。短時間ですっきりスペースを作れるように」
―――「それは誰にとっても夢みたい!」

スペースの必要な趣味を家で楽しめるのは、戸建て住宅ならではの魅力。
注文建築で造るなら、なにかちょっと遊び心は欲しいところです。
希望はたくさんあるけれど、イメージばかりできちんと説明できないという依頼者の心配をヨソに、一ッ矢さんは若い大人のカップルによく似合う、シンプルでスタイリッシュな設計を提案してくださいました。
次回からそのプレゼンテーションを詳しくご紹介します。
(ワダ)

……次回へ続きます


せやバナー
02/21 13:31 | 一ッ矢善正の空想住宅 | CM:0 | TB:0
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