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やっぱり、一番気になるのは、部屋の仕切り方。
どれぐらい仕切れるのか、どんな風に仕切るのか。 将来を考える上でも、大きな問題です。 なんと1LDKが、6LDKに! ―――「家の構造は頑丈に、内部は作り込みすぎずに。これが、今回の空想住宅を語る上でのキーフレーズですが、実際、間取りってどうなってるんでしょう?」 久保田「今の段階では、1LDKです」 ―――「えっ?1LDK。それは、あまりにも部屋数が少なすぎるのでは?」 久保田「言葉にすると、部屋数が少ないと思われるかもしれないですね。でも、今現在は、ふたり家族。部屋数が少なくても生活に支障をきたさないのでは?と思ったんです。そこで思いついたのが、『1LDKの戸建て』。1階のリビング・ダイニング・キッチンや水回り、2階のトイレ以外は、フレキシブルに作り替えができるような間取りにしています」 ―――「なるほど〜。じっくり聞いたら、すごく納得しちゃいました」 久保田「子どもが生まれたり、子どもに兄弟ができたり、年老いたご両親と同居したり、これから数十年暮らしていれば、さまざまな状況に直面して、変化を強いられることもあるでしょう。そんな時に素早く対応できるよう、2階スペースは、あえて壁を外したんです。可動式の壁で個室を作ることができるようにしたので、最大で5部屋に区切れますよ」 ―――「6LDKまで対応可能ってことですね」 久保田「はい。部屋数を増やした場合にそれぞれの部屋の広さをできるだけ広く確保したいと考えたから、家の中央に階段を据えて、廊下スペースを少なくしています」 ![]() ![]() ―――「これなら、家族が増えても、物があふれても、悩まないでよさそう。今なら、広い2階でホームパーティーをする、なんてのもありですね」 久保田「ええ。庭もはじめから、緑が豊かなわけではありません。でも、おふたりの好きな樹や花を植えて、成長を見守るのもいいと思うんです」 ―――「家の中も、外も、自分たちの手で、自分たちだけの家へと近づけていくってワケですね」 久保田「玄関に、リビング・ダイニング・キッチン、浴室や洗面室、トイレ、さらに主寝室や和洋室があって、バルコニーが付いている、というのが従来の戸建ての定型。でも、お客様の家族構成や職業、生活への価値観によって、求める家は違います。おふたりの個性があふれる家作りのお手伝いができたら、と思っています」〈了〉 (ミヤ) ![]() 結婚生活のスタートとともに、暮らし始めるということは、
多分、これから数十年は住む家になる、ということ。 家の中はもちろん、使用素材などハード面も気になります。 長く住むから、頑丈さが欲しい ―――「結婚と同時に家を購入するということは、おそらくずっとその家に住み続けよう、と考えているはず。家の歴史イコール家族の歴史だなと思います」 久保田「ええ。家の内部は、家族の要望に応じて変化できるように、“作り込みすぎない”をキーワードにしました。現時点では、2人家族なので、“1LDKの戸建て”ですが、3LDKにも6LDKにもなります。子供が生まれたら子供部屋を作る、あふれてきた物を一カ所にまとめたいから収納室を設ける、といったように」 ![]() ![]() ―――「あぁ、それはいいですね。増えていく収納とか成長する子供のことを考えると、理想の家って、その時々で変わっていくんですよ」 久保田「長く住もうと考えるなら、ハード面を重視する方がいいでしょうね。強度や耐性に優れているのは必須条件。外壁には、当社独自の外壁材専用コンクリート“ダインコンクリート”を使いました。これは、コンクリートの中でもっとも強度が高く、耐火性や耐水性、耐久性にもすぐれているんです。」 ![]() ―――「家のベースがしっかりしているのって、すごく安心感がある。インテリアのことや家具のことは、好みで決められるけど、構造の素材などは、やっぱり素人ではわからない部分もあるんです、正直言って」 久保田「何でも質問してくれていいですよ。家を包むベースの部分をきちんとして、安心感を与えるのも私たち設計士の役割なんですから」 ―――「頼もし〜い。こんな風に言っていただくと、何でも相談できるし、任せても大丈夫!って信頼できます。家を造る時って、建築士さんと何でも話せる関係になっているか、も大事な条件だなぁとつくづく感じます」 (ミヤ) ……次回に続きます。 ![]() 婚約中のカップルが、新生活を始めるにあたってオーダーしたのは、「自由自在に仕切れる家」。
未来のことはわからないから、いろいろ考えるより、今からきっちり決め込まないのもありかな、と思います。 家の歴史は、家族の歴史 ―――「新婚生活は、新しい家でスタート!夢や希望にあふれた若いカップルは、まだ決められない部分も多いから、作り込みすぎないで欲しいということでした」 久保田「そうですね。インテリアや家具の好みだって完全に一致することはないし、休日の家での過ごし方なども一緒に住んでみて、はじめて知ることになります。だから、作り込みすぎないようにする、というのは賢明だと思います。今までたくさんの方のオーダーを聞いてきましたけど、やはりふたりが協力しあって、意見を一致させている方がスムーズにいきますよ」 ―――「そういえば、私の知人で、家を購入する際に、奥様がすべて仕切って、家具も雑貨も、家の中はカントリー調にした人がいたんですよ。奥様友達からはすごく好評で、奥様も自慢に思っていたんですけど、ある日、ご主人の友人が家に来て、“おまえ、居場所ないなぁ”って、ご主人に。反論するでもなく、同調するでもなく、苦笑いしているご主人を見て、“あぁ、しまった、家族のための家なのに、私は何をしてたんだろう”って。結局、全部家具、雑貨を入れ替えたって言ってました」 久保田「それから、低コストにして欲しいというのがもうひとつのオーダーでした」 ―――「結婚当初って、何かとお金が出ていくんですよね、ホントに」 久保田「だから、オプション的な設えは省きました。意識したのは、オプション付きの家というよりは、ベーシックな家。細かなオプションは、必要になったら加えればいい。暮らしていくうちに住んでいる人たちの個性やこだわりが浮かび上がっていくような建物にしよう、シンプルだけど、基礎がしっかりしている、それこそ、新しい人生の扉を開くステージにふさわしいのではないか、と思ったんです」 ―――「子供が生まれたり、いろんな出来事がある度に、家の中も手を加えられる。家の歴史が家族の歴史って、感じですね」 (ミヤ) ……次回に続きます ![]() 家を買う時、建てる時、多分将来はこうなるだろうなぁと予測しながら、行動するわけだけど、実際は、想定外のことが多いのもまた事実。
「子供は1人」のつもりが3人だったり、両親と同居することになったり、はたまた、ちょっと趣味で始めたことを本格的にやるようになったり。 今回のオーダーは、結婚を控えた若いカップル。 まだ、住まい方についての、明確な指針は持っていないようです。 登場していただいた久保田周平さんは、積水ハウス株式会社やまと支店橿原オフィス設計課に所属する1級建築士。 ![]() 1968年に大阪で生まれ、大阪で育ち、大阪大学工学部建築工学科を卒業しました。 1992年の入社以来、奈良県を中心に約300棟の物件を担当。30坪の3階建てから180坪の2階建てまで、その範囲は多岐に及びます。 仕事でのモットーは、「流行にとらわれず、サスティナブルな設計を」。 こちらの話をじっくり耳を傾ける姿勢に、「この人になら、なんでも相談できる!」と大きな安心感を持ったのでした。 ※sustainabile(サスティナブル):持続可能な、長い期間の持続に耐えることのできる、という意味。 ―――「今回の空想住宅は、現在、婚約中のカップルのオーダーです」 久保田「結婚を機に家を建てる、ということですね」 ―――「はい。まだ、生活を一緒にしたことがないので、お互いの生活習慣や住まいへのこだわりがはっきりつかめていないみたいなんです。だから、家を建てると言っても、あまり細かいオーダーはなくて、むしろ、あまり作り込みすぎないで欲しい、と」 久保田「その方がいいですよ。暮らしてみて、はじめてわかる癖とか好みってありますから。それよりも、例えば、この部屋にはこんな家具を置こうとか、あの空間はこう使おう、と、ちょっとずつ、2人で相談していく方が2人で家で過ごす楽しみを見つけていけると思います」 ―――「新婚生活って、それだけで楽しそうだけど、2人の共通の楽しみが、日常の中にあるのはいいですね」 久保田「意見が衝突することもありますが、でも家族としての絆も深まると思いますよ」 ―――「なるほどね。このカップルは、新生活をスタートさせて、徐々に自分たちふたりの生活スタイルや住まいを作っていきたい、とのことだから、心配なさそうですね!それよりも、ひとつ問題があるんです」 久保田「何ですか?」 ―――「資金です。結婚式やら、新生活に向けての細々した準備やらで、思ったより出費がかさんでるんですね。なので、価格もできるだけ抑えめに…」 久保田「いやいや、よ〜くわかりますよ。資金繰りは切実な問題。ご要望にお応えできるよう、配慮します」 というわけで、今回の依頼を無事に伝達。 プロフィール&依頼内容をまとめてみましょう。 ●家族のプロフィール:男性(31歳)商社勤務、女性(29差)結婚に備え、家事手伝いという婚約中のカップル。来年3月に結婚予定。結婚と同時に、新居を購入することを考えており、自然も多く、大阪市内への通勤や奈良市内への移動にも便利な三郷町に惹かれている。 ●住まいの希望:生活を共にしたことがない二人なので、住居内はあまり作り込みすぎないような設計が希望。自分たちのライフスタイルや家族の人数の変化などに合わせて、ふたりで手を加えていける(例えば、プチ・リフォームなどもできるような)ようにしておきたい。 また、将来子供が生まれることを考慮して、仕切れるフリースペースは、絶対条件。(できれば、子供は3人!) まだ若いので、購入にあたっては、できるだけ低価格で抑えたいというのも現実。 次回は、いよいよ空想住宅の披露です。どんな家になるのか、乞うご期待! (ミヤ) ……次回に続きます ![]() |
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