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四季を取り入れた家〈4〉
近頃よく耳にする、目にする「中庭のある家」の暮らし方を、建築士・河野さんの目線から、熱く語っていただいた前回。
シリーズ最終回となる今回も、タメになる話がいっぱいです!


閉鎖的なのに、開放的な家
――「でも、こんなに開放感がある家って、隣近所の視線が集まりそうなんですけど…」
河野「敷地面積いっぱいに建物を建てていますが、隣家に接している面には、ブラインドウォール(可変性のある壁)を設置します。見られたくない時は、これを閉じれば、プライバシーを確保できますよ。光や風の調節も、これでできるようになっています」
――「ブラインドウォール、はじめて聞いたけど、便利ですね」
河野「外とのつながりを感じられる、というと、壁が少なかったり、窓が大きく開いていたり、を想像しがちですが、これなら、壁を作るのも、取り払うのも、瞬時で自由自在でしょ。部屋の窓も全面ガラスにしているから、外から見れば、閉じられた空間なのに、家の中は開放的で快適、なんてことが実現するんですよ」
――「家の中の気配を悟られにくいから、防犯にも役立ちそうです」
河野「そうですね、施主さんご一家のように、共働きで平日の昼間は無人という状態でも、安心感があるかもしれませんね」

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――「家族にとっては開放的な家で、他人にとっては閉鎖的な住空間。住みやすいから、家で過ごす時間が長くなりそう。自然との一体感を味わえることはもちろん、毎日の暮らしが潤いあるものに変化するんじゃないでしょうか」
河野「もともと、人は、暑さや寒さなど自然が生み出す現象を、肌で受け止めて、暮らしを営んできた生き物。人が本来持っている暮らし方を取り戻せる、そんな家になってくれたらいいなと思っています」〈了〉
(ミヤ)

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11/14 10:00 | 河野剛成の空想住宅 | CM:0 | TB:0
四季を取り入れた家〈3〉
前回、いきなり、「家の真ん中に庭を作る」と宣言された河野さん。なかなか、フムフムなお話に、中庭付き住宅のステキな暮らしが浮かんできました。

ウチだったり、ソトだったり
――「さて、家の真ん中に庭を作る、ということですが、実際にはどのようなものになるんでしょう?」
河野「中庭に面した部屋の窓を全面ガラスにします。部屋の中まで光が十分入るし、外との隔たりも感じにくいんです」
――「家の中にいても、家の外で過ごしているような感覚になるかもしれませんね」
河野「そう。それが狙いです。中庭は、言ってみれば、“内と外のあいまいな場所”なんです。一応、中『庭』と言ってますが、壁や窓に囲まれた空間なので、家の中の空間と、とらえることもできるようにしました」
――「具体的には、どんな過ごし方ができるんですか?」
河野「それは、ご家族の好きなように、と言いたいのですが、いろんな演出を楽しめる空間としての可能性を持っていますよ」

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――「いろんな演出って?」
河野「例えば、四季に応じて使い方を変えるのもいいんです。春には桜の花を大きな器に入れて、花見を楽しんだり、夏は床面に敷き詰めていた板を取り外して、湯浴みをしたり、秋には季節の食材を使ったホームパーティーをしたり、温かいブランケットに体を包んで、冬の星空を眺めたり……」
――「いいですね、家族はもちろん、友人を招くのもあり、ですね」
河野「半外階段で、2階のテラスバルコニーやルーフバルコニーに行って、中庭の緑を眺めつつ、3時のお茶をする。それも、日常的な楽しみの一案です」
――「家の外でも、中でも、とにかく、家中のいろんな場所で、自然を感じられるのがいい。こんな家で暮らせば、五感が冴えそうです」
(ミヤ)

……次号に続きます
11/07 00:22 | 河野剛成の空想住宅 | CM:2 | TB:0
四季を取り入れた家〈2〉
今回の依頼内容を河野さんにお伝えしてから約二週間後。
私(ミヤ)とその他スタッフ(笑)は、弾けそうなぐらいの期待を胸に、河野さんご指定の某所へ向かいました。
果たして、三洋ホームズ建築士・河野剛成さんの「空想住宅」とは……?


家の真ん中に、中庭出現!
――「家の建て方って、人それぞれだと思うんです。間取りから入る場合もあれば、テーマがはっきりしてる場合とか」
河野「それは、もう、十人十色。家族構成や暮らし方によっても違いますね」
――「で、今回の施主さんは、“自然を存分に感じられること”が第一希望。テーマ優先タイプってことですね」
河野「ご夫婦で自然散策をするのが好きだと言ってました。ずっと賃貸マンション住まいで、休日は自然を満喫できるのに、平日は自然とほど遠い生活をしているのが不満だったということで。どこにいても、自然を感じられるような家に住もう、というのが長年の夢だったそうです」
――「なるほど〜。具体的な間取りプランはなくても、きっとイメージは、ご夫婦の間に出来上がっていたんでしょうね」
河野「そうですね。だから、私も、お話を伺ってすぐ、建物の中心部にコートヤード(中庭)を作ろう!と思いついたんです」

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――「家のど真ん中に庭、ですか?!」
河野「ここ最近、ガーデニングやLOHASなどの影響で、庭を重視する家づくりを提案することも多くなってきてます。今までの戸建て住宅は、建物メインで庭があまり重視されていなかったんです。建物と庭が分離したような感じですね。だから、庭の存在感をあまり感じられない、十分生かし切れていない、なんていう家もあったと思うんです」
――「それって、もったいない。おうちがステキでも庭がぞんざいに扱われていたら、残念ですよね。印象的な家って、家の中も庭も、住人の愛情が込められているような感じがします」
河野「施主さんご夫妻は、庭もあっての家だということでしたから。敷地面積いっぱいに建てた建物の真ん中に、自然空間を作れば、建物と庭の分離という問題点も解消できるし、“自然を取り込んだ家”というテーマを叶えることができるんですよ」
(ミヤ)

……次号に続きます

せやバナー
10/28 17:57 | 河野剛成の空想住宅 | CM:0 | TB:0
四季を取り入れた家〈1〉
まずは今回の依頼からご紹介しましょう。
<家族のプロフィール>
●家族構成:夫(50歳)中学校教師、妻(47歳)小学校教師、長男(21歳)大学生。
●家族のプロフィール:夫婦ともに教職で、奈良県内が職場だが、長い間、出身地である大阪南部の賃貸マンションに暮らしていた。長男の卒業・独立を来春に控え、これからは夫婦を中心にした住まい方をしようと決意。土地勘もあり、教え子も多数住んでいる三郷町周辺での住宅購入を検討している。
●住まいの希望:夫婦共通の趣味は、自然散策やトレッキング。新しい住まいには、自然や四季の移り変わりを存分に感じられることを希望している。また、昼間は仕事で不在がちのため、外部から人の気配の有無が容易に判断できないようにして欲しい、ということもオーダー。

そしてこの依頼に応えてくださったのは、三洋ホームズ株式会社大阪支店阪奈営業所設計課の河野剛成さん。

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河野さんは1983年の入社以来、22年間一般住宅の設計に携わってこられました。
これまでに手がけた住宅はなんと500棟以上!
そして住宅展示場多数!
さらに全国社内コンペ最優秀賞連続受賞!
という素晴らしい経歴をお持ちの、笑顔も爽やかなおうし座B型の(笑)建築士さんです。
三洋ホームズ株式会社
(ミヤ)

せやバナー
10/28 17:54 | 河野剛成の空想住宅 | CM:0 | TB:0
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