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植栽もスタイルも、意外と自由度の高いことがわかった屋上庭園。 水やりは簡単だし、アドバイスどおりにメンテナンスをすれば 煩雑な作業はなさそうです。花作り、野菜作り、ドッグランや天体観測のためなど、 趣味に合わせてさまざまなプランをたてられます。 屋上菜園でできた新鮮野菜を食卓に ―――「栗生澤さんはルーフガーデン付きの住宅をたくさん手掛けられたそうですが、入居されたあとの様子って見学されたりするのですか?時間が経つと、実際どんな風になるのかな、って思うのですが」 栗生澤「そうですね、毎年夏になるとバーベキューパーティーのお誘いをくださる施主様がいらっしゃいましてね、約10年前に私が設計を担当させていただいたお宅です。そちらではルーフガーデンでキュウリやナス、ピーマン、サニーレタスといった夏野菜を栽培されてまして、他にもバラやあじさいなどご家族の好きな花や、ミントやバジルといったハーブとかたくさん育てていらっしゃいます。年々、緑豊かに繁ってゆき、今では素晴らしいお庭になってますよ。――で、その丹精込めて育てられた野菜が夏のバーベキューパーティーのテーブルに並ぶわけです。太陽をたっぷり浴びて育ったとれたてなので、どれもとてもみずみずしくておいしく、屋上畑の出来を体験させてもらってます」 ―――「それはステキなお話ですね。ルーフガーデンのこと、とても気に入ってらっしゃるのでしょうね」 栗生澤「ええ、ありがたいことに施主様ご夫妻から『いつも花が咲くたび、野菜が実るたびに、屋上に庭を作ってよかったと思う』とおっしゃっていただいてます。」 ―――「そちらの場所はビルの多い街中なんでしょうか?それとも郊外の住宅地?」 栗生澤「奈良の自然豊かな住宅地ですよ。私どものオフィスからもそう遠くはないところです。ご覧のようにこの辺りは緑豊かで山が見えるし、空気も眺めもいいところです。だからこそ屋上に庭を作ることをおすすめしました」 ―――「なるほど。実際にそのようなケースを時系列でご覧になられているわけですね」 栗生澤「設計士の仕事は物件が完成すればひとつの区切りとなりますが、本当に気になるのは実際に住まわれてからのことです。眺めのいい屋上でみなさんといっしょにテーブルを囲みながら、お子さまたちの進学や就職のお話を聞かせていただき、年々緑豊かに充実する庭の様子を拝見するひとときは、私にとってもとても嬉しいものですね。人の暮らしのそばには自然が必要で、植物にしろペットにしろ、生き物のある暮らしは生活に潤いを育むものだとつくづく思います」〈了〉(ワダ) 希望が全部叶えられた間取り図にひと安心。
けれど真っ白なままの屋上庭園のスペースが気になります。 普通の庭のように緑を楽しめるのでしょうか? 屋上でも好みのスタイルでガーデン作り ―――「屋上庭園って、どんな風になるのでしょう?」 栗生澤「はい、ここにイメージスケッチを用意してきました」 ![]() ―――「へえ〜、リゾート地のホテルとかカフェみたい。こんなにいろいろ植物を植えられるのですね」 栗生澤「高木や大量の樹木はちょっと無理ですけどね、たいていの草花や2mまでの中木までならいろいろ楽しめますよ。もちろん、ハーブも野菜も育てられます」 ―――「水やりとかどうなんですか?乾きやすかったり、一度にできないとか……」 栗生澤「自動灌水システムですから簡単です。人工土壌の下に保水パレットを敷いてましてね、この部分の水量を感知し必要なときに必要なだけ水分を補給します。雨水も利用して貯めておくのでムダがありません。 屋上庭園――私たちはルーフガーデンと呼んでいますが――は、ロングライフ住宅をコンセプトにしている旭化成ホームズの得意とする技術です。独自に開発した素材を使用して、重量を大幅に軽減しているんですね。だから建物への負荷がかなり少なくなっています」 ―――「パンフレットには思ったよりたくさんの種類の植物が紹介されていますね。ムクゲ、シャクナゲ、オリーブ、ツツジ、バラ、アジサイ、コデマリ……知らない花もたくさん。ハーブは料理におなじみなのはほとんど。野菜もトマト、なす、キュウリ……ブルーベリーやラズベリー、果物もある。山椒もいいですね。何を育てたらいいのか、どんなスタイルにするか、ガーデニングの相談もお願いできるんですか?」 栗生澤「もちろんです。スケッチにはありませんが床を芝生にすることもできますし。ガーデンファニチャーやデッキや縁石、腰壁の素材の選び方で、素朴なカントリー調、ロマンチックな洋風、落ち着いた和風などお好みのスタイルにできます」 ―――「ホント、パンフレット見たら部屋のインテリアみたいにスタイルはいろいろ。花壇の縁石に古木を使ったりすると、自然の風格みたいなものがでますね。コンクリートやレンガ素材も、時間が経つととてもいい雰囲気」 栗生澤「それと背景がいいんですよ。空に向かう空間は無限大でしょう。美しい山なみの広がる奈良の地なら、ルーフガーデンの魅力はさらに生きてくると思いますよ」 (ワダ) ……次回へ続きます ![]() テラスも菜園もある広い庭、駐車スペースは2台分、
もちろん住まいも十分な部屋数を……。 希望はどんどん膨らむけど、面積には限りはあります。 けれどそれら全部を叶えてくれるという、旭化成ホームズ(株)の栗生澤さん。 どんな設計図ができあがったのでしょうか。 庭を屋根に載せたら、空も家も広くなった。 ―――「限られた面積でたくさんの希望を叶えるため、庭を屋上に作るというお話でしたが……」 栗生澤「はい、こちらがその間取り図です」 ![]() ![]() ![]() ―――「この3階のルーフベランダというのが、屋上庭園になるのですね。駐車スペースは2台分、子ども部屋も書斎も、客間にできる和室もちゃんと作ってくださって」 栗生澤「2階のベランダも広く取ってますから、外の風を楽しめますよ」 ―――「屋上に庭……それってビルの建ち並ぶ都心のハナシと思っていました。緑豊かな住宅街に住みながら、わざわざ屋上に緑を植えるなんてちょっと違和感あったのですが」 栗生澤「屋上緑化といえば都心の温暖化対策の話題ばかり取り上げられますが、私は戸建て住宅にもメリットはたくさんあると思います。まず、今回のご依頼のように面積以上のゆったりした空間をお望みなら、ルーフガーデン、つまり屋上庭園にされるのがおすすめですね。屋上に庭を作れば、敷地いっぱいに家屋を建てても、花や緑、外の風も十分楽しめます」 ―――「庭を上に載せれば、家屋を広く作れますね」 栗生澤「それになんといっても見晴らしがいいんですよ。普通、庭にはどうしても高い塀が必要でしょう。ルーフガーデンなら道路から中が見えることもありませんし、住宅街なら高い建物がないので上から見下ろされることも起きにくいでしょう。プライベートを守りながら視界をさえぎらず、空が広い。天体観察するなら屋上はぴったりです。それに周辺が自然豊かな環境ならそれがそのまま借景となり、自分の庭以上の広さを感じさせてくれます」 ―――「なるほど〜。立地によっては屋上庭園のほうがいい場合もありそうですね」 栗生澤「そうですね、高台にある階段状に切り開かれたところとかね。以前、ちょうどそのような土地のお宅を手掛けたことがあるのですが、その見晴らしの良さを生かすために腰壁に透明のアクリル素材を使いました。通常ならタイル張りや金属製の柵を使いますが、透ける素材で見晴らしのよさを損なわず、空に浮いてる感覚を得られればと思いそのようにしたわけです」 ―――「それはステキ!」 栗生澤「そしてもちろん、都心の屋上緑化と同じように省エネもできます。一般的に夏場は室温が4〜5度低下するといわれていますから」 ―――「とはいえやっぱり屋根に土を載せるのですから、なにかと制約も多そう。メンテナンスとかどうなんでしょう?」 栗生澤「そこは旭化成ヘーベルハウスの得意とするところです。まずは私の描いたイメージスケッチを見ていただきましょう」 (ワダ) ……次回へ続きます ![]() 限られた敷地で、住空間も庭も十分な広さが欲しい。
話題の屋上庭園なら、そんな望みを難なくクリア。 空にちょっぴり近づくだけで、視界がぐんと広がります。 今回お願いしたのは旭化成ホームズ(株)奈良支店奈良第二営業所の主任設計士、 栗生澤 治さん。 一級建築士の資格をお持ちです。 ![]() 1970年東京都生まれ、日本大学理工学部卒業。手掛けた設計は300棟以上。住宅展示場も多数。全国社内設計コンペで4度の入賞を果たす。趣味の海外旅行はリゾート地が多く、ほっと癒されるひとときが設計のインスピレーション源に。愛犬(ゴールデンレトリーバー)の散歩が趣味というほどの大の犬好きで、ペットと暮らす家についてテレビ出演の経験もあり。 ――「今回依頼のご家族はこのような構成です。ご主人が化粧品のお仕事、奥様が雑貨の販売をされています」 夫(36歳)会社勤務、妻(34歳)雑貨店勤務、長男(6歳)、次男(4歳) 栗生澤「お子さんは男の子二人なんですね」 ――「そうです。最近、上のお子さんが外で見つけた虫を昆虫図鑑で探し出すことと、天体望遠鏡で星を観ることに夢中なんだそうです」 栗生澤「ああ、そういうことが楽しい時期ですねぇ」 ――「こちらのご夫妻は、結婚前から休日デートはほとんどピクニックだったというぐらいナチュラル志向派。休日は緑を見ないと休んだ気がしなくて、本当は家でのんびりくつろぎたいけど出掛けてしまうとおっしゃってました。というのも今のお住まいが大阪市内のマンションで、それがまたビルがぎっしり建ち並んでいるという環境なんですね」 栗生澤「緑が見えないわけですね。休日と平日の違いは車の交通量だけという感じでしょうね」 ――「それで職場のある大阪市内に通勤しやすく、豊かな自然が残るイーストヒルズ勢野での一戸建て購入を考えていらっしゃいます」 栗生澤「環境はばっちりですね。やはりオンオフの切り替えは徹底的にできたほうがいいでしょう。仕事を良い意味で忘れるくらいの家なら、十分リラックスできるでしょうし、ぐっすり眠れるでしょうし」 ――「そこでご夫妻からの希望ですが、家屋も庭もゆったり過ごせる広さが欲しいとのことです。まず建物は子ども部屋は2つでご主人の書斎も欲しい。リビングの他に客間も必要。で、庭は花やハーブはもちろん、ちょっとした野菜作りができる広さを確保したい。ガーデンパーティーもできればうれしいけど、外から見えないようにしたい。駐車場も2台置ける広さが欲しい……と。けど、敷地面積は約45坪。これだけのものをゆったりと作るにはちょっと難しいですよね」 栗生澤「いえいえ、大丈夫ですよ」 ――「庭を小さく、駐車場も1台分とか?」 栗生澤「いえいえ、ご要望どおりに。野菜畑もハーブガーデンも作って、テラスも作りましょう。車も2台置けるようにして……庭を家に載っければできますよ」 ――「屋上庭園ですか!へえ〜どんな感じになるんでしょう。楽しみにしています。よろしくお願いします」 (ワダ) ……次回へ続きます ![]() |
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